可視化=人の目には見えない事物や現象を、映像やグラフ、表などにして分かりやすくすること。見える化。美術家はそれぞれの視点で、独自の表現を可視化しようとする。色彩や形態など純粋な造形言語、人間の内面・精神世界、今日の社会事象などに感応し、作品と無言の対話を行いつつ制作をする。その作業は混沌として彷徨いながらも、試行を重ねることで新たな挑戦へと向かわせる。それは作家にとっての根幹であり、創作の意義がそこにある。「可視2024」の作家たちは、それぞれ「可視化」に対する志向や表現方法は異なるが、それに対する思考の深度、畏怖において共通性を感じている。今回もそれぞれの作品がコンフリクト(衝突)しながらも、逆説的にポリフォニック(重奏的)な空間が会場に立ち現れることを企図する。
今井充俊「赤の間」
大島康幸「始まりの手 no.1」
小淵俊夫『「実?・種?・蕾?」.B』
加藤啓治「変容」
金井訓志「a momenternity 23.11.20」
北村真行「Kind of Blue」
坂本幸重「銀の石」
下山直紀「内包するあらゆる予見(壁面)」
多胡宏「方舟」
豊嶋康男「金色の痕跡2023」
原澤和彦「あした吹く風」
原誠二「水景図 – 明けゆく」
今井充俊 大島康幸 小淵俊夫 加藤啓治
金井訓志 北村真行 坂本幸重 下山直紀
多胡 宏 豊嶋康男 原澤和彦 原 誠二