夥しい絵の具の堆積物
そして
ゆがんだマチエールの紙たち
吹きすさぶ風の中で
あるものは悴み凍りつき
あるものは千切れて空に舞っている
これらは心の形と言えるのか
ただあてもなく撒き散らした
感情の浪費物でしかないのだろうか
酒井重良
永遠の炎々〈800×1300㎜・Mix. 2023〉
虚構の街〈550×795㎜・Mix. 2022〉
fragment-2〈720×900㎜・Mix. 2022〉
閻浮提-2〈650×915㎜・Mix. 2022〉
失われた確率シリーズ〈版画 1990〜2000〉
1948
1963
1970
2009
群馬県館林市生まれ
栃木県立足利高等学校に進学
教諭・石井壬子夫に影響を受け、美術を志す
多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
群馬県立聾学校に赴任(~2007)
児童生徒との交流の中で、知覚と思考と言語、表現と生きる意味について考える
授業での教材開発のため、様々な材料や表現方法を研究する
群馬大学国際センターで、留学生に日本画を中心とした美術指導を行う(~2018)
【現 在】 群馬県美術会常任理事、日本版画協会会員、 日本美術家連盟会員
〈著 作〉 『酒井重良作品集 1963~2017』 2017年自費出版
〈作品発表〉 個展、グループ展、コンクール、多数