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EXHIBITION | 展覧会

掛川孝夫展 3・11 交叉する記憶

2022年3月5日(土)~13日(日)
午前10時~午後5時
ノイエス朝日スペース1 ・ 2

 中央に大きな椅子があり、そのわきに3個のタイマーが置かれていた。なぜ。画家は15分、30分、45分とベルが鳴るたびに休憩をとるためだと言った。身体が硬直し癒すためだと。懊悩を全身で受け止め、全実在をかけて描くことに対峙しているからだ。

 入院時に3.11を体験した人にあった。イメージの臨場感を聞いたが……画家の哀悼のフォルムは揺ぎなかった。病室のベッドで描いたデッサンを数枚見せられた。浮力のある線は食い込むように刻まれている。

 画家は、死神にとりつかれることがあると言う。3.11の死者たちは、画家にのりうつり自画像を見つめているのだろう。―描くことは生きることだ―と、画家は言った。

岡田芳保

 


3.11 繋ぐ記憶

 


3.11 繋ぐ記憶

 


36年目の自画像

 


ジャズ

 


54年目の自画像

EXHIBITOR | 出展者のご紹介

1951年 群馬県下仁田町に生まれる

1977年 東京藝術大学大学院修了 大橋賞

1994年 個展(セントラル絵画館)

      上毛芸術奨励賞

1995年 個展(高島屋東京店・高崎高島屋)

2008年 個展(高島屋東京店・高崎高島屋)

2013年 個展(ノイエス朝日 前橋)

2014年 個展(高崎高島屋)

      グループ展(三人三様ドローイング・ノイエス朝日 前橋)

2015年 個展(富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館)

2017年 個展(ノイエス朝日 前橋)

      二人展(カオスからの思考・広瀬川美術館 前橋)

2018年 個展(高崎高島屋)

2019年 個展(ノイエス朝日 前橋)

2021年 再びの黎明展(富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館)

   現在 群馬県美術会会員

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