前橋の美術2020協力企画
村の入口
並ぶ
灼爛のかげろう
展覧会の打合せで井田秋雄先生のご自宅で作品を拝見しながら制作について一時間程お話をうかがいました。若い頃から現在にいたる経歴や人間関係や製作の原点ともいえる貴重な内容でした。
川の流れ、その崖の向こう側に見えるものを見つめ、表現するということについて話をされました。たぶん「群盲象を評す」というインドの寓話の原典からきている「木を見て林を見ず」という真実の多面性と真実に目を向けようとしなくてはという話だったように記憶しています。描かれている風景の向こう側にある作家の真理が構図やマチエールや色彩から感じとれる・・・そんな感覚的に触発されるような時間でした。
今回は、60号~100号を含む40数点の展示です。
長い間、まとまった作品を見たい・・・と思い続けていた井田秋雄先生の展覧会です。
是非、ご高覧ください。
井田秋雄
1935(S10)年 高崎市萩原町に生まれる
1951(S26)年 群馬県立高崎高等学校入学
1952(S27)年 井上房一郎氏の指導をうける
1954(S29)年 東京芸術大学美術学部油画科入学、山口薫「朝昼晩」制作助手体験、高崎美術研究所主任となる
1956(S31)年 グループQRT 第一回展(高崎貿易会館)
1958(S33)年 東京芸術大学美術学部油画科卒業、東京芸大専攻科小磯教室中途退学、高校教諭となる
1959(S34)年 第一回個展(高崎珍竹林画廊)
1960(S35)年 群馬アンデパンダン協議会結成
1961(S36)年 群馬アンデパンダン美術部門展(前橋教育会館)
1963(S38)年 美術集団「リアリスト」結成
1964(S39)年 第1回リアリスト展(珍竹林画廊)
1966(S41)年 第1回群馬平和美術展(高崎中央公民館)
1967(S42)年 三象会展(煥乎堂)
1987(S62)年 現代リアリズム第一回展(前橋市民文化会館)
1993(H 5)年 煥乎堂企画個展(煥乎堂ギャラリー)
1995(H 7)年 群馬アートナウ群馬の作家(群馬県立近代美術館)
2000(H12)年 地平展(埼玉県立近代美術館)
2002(H14)年 日本アンデパンダン展(東京都美術館)
2007(H19)年 君香堂30周年記念展(ギャラリー君香堂)
2012(H24)年 アート・ツリーズ展(高崎市立美術館)
現在 群馬県美術会会長,前橋市民展幹事,前橋美術会顧問,グループ地平会員,日本美術会会員