昭和34年、15歳の時に挽物の道に入り60年近くになります。
いろいろな木と巡り合い、それぞれの素材には、その木、その部分によって個性があり、それをどう生かすか。
素材、刃物、漆、デザイン全ての事が60年近く過ぎた今でもこれで良しということはなく、人の目に触れる挽物の作品として仕上げることは日々精進です。
そして、私の作品を通して、多くの人達との出会いがあり、その人達からいろいろな事を教えられました。
その中でも、茶の作法などは工芸にとって大変役に立っています。
何気ないお客様の一言が思いがけないデザインを生む事もあります。
今後、何年続けられるかわかりませんが、轆轤を廻せる限り、用の美として挽物を作り続けていきたいと思っています。
飯出袈裟市
飯出袈裟市
■略歴
1944年 群馬県多野郡上野村に生まれる
1959年 こけし木地職人として挽物の道に入る
1969年 前橋市青梨子町に独立 挽物木地及び拭漆等を独学で学ぶ
2001年 前橋市技能功労者表彰
2004年 日本工芸会正会員認定
2007年 ノイエス朝日にて個展(2009、2011、2013、2015、2017年)
2008年 群馬県優秀技能者表彰
日本工芸会正会員
社団法人 群馬県作家協会理事