会期:2014年9月27日(土)~10月5日(日) 午前10時~午後5時
会場:ノイエス朝日 スペース1・2
ごあいさつ
日本伝統工芸展が毎年おこなわれています。
その中、染織部門のひとつ江戸小紋は伊勢型紙を用いて染めなければなりません。
今や、型紙は染めの道具ではなく美術品のひとつと言っても過言ではないと思います。
彫刻師と染師の長年の経験こそが作り上げてきた日本に残す染色文化と思います。
群馬県も富岡製糸場が6月に世界遺産に登録されにぎわっていますが、今だからこそ絹文化を見直す時ではないでしょうか。
私は、この展覧会に日本の絹、伊勢型紙の4技法を染め上げ次世代に受け継がれることを心から願い、多くの方々に江戸小紋が染め上がるまでの伊勢型紙の伝統的な技法と50数年古い手法を再現、そして独特の発色の研究を重ね新しい試みをしてきた作品をご高覧いただければと思います。
藍田正雄
作家プロフィール
1940年 茨城県竜ヶ崎市に生まれ3歳で高崎に移る
1956年 東京都大井町の染色工房で修業
1966年 高崎に戻り、父と一緒に仕事をする
1977年 群馬町足門(現高崎市)に工房を構える
1983年 日本工芸会正会員となる
1986年 日本伝統工芸染織展 文化庁長官賞
1991年 日本伝統工芸新作展 朝日新聞社賞
〃 日本伝統工芸新作展 鑑査及び審査委員
1992年 日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞
1993年 民族衣装文化普及協会名誉総裁三笠宮妃殿下より伝統文化賞授与
1997年 日本伝統工芸染織展 鑑査及び審査委員
1998年 米国カリフォルニア大学及びクーパーヒューイット美術館で実演
〃 群馬県総合表彰を受ける
〃 日本絹の里で天皇皇后両陛下へ江戸小紋の技を披露
1999年 群馬県指定重要無形文化財保持者の認定
〃 フランス リヨンで江戸小紋の実演
2000年 中国 蘇州大学で江戸小紋の実演
〃 「江戸小紋 藍田正雄・人と作品」展 (群馬県立歴史博物館)
2002年 群馬県功労者表彰
2007年 伊勢型紙技術保存及び伝承者育成保護事業10年
2008年 伝統文化ポーラ賞
〃 高崎市文化賞
2010年 「藍田正雄の江戸小紋 極小美の世界」展 (高崎市タワー美術館)
2011年 旭日双光章を受章
2013年 高崎市文化賞受賞作家展(高崎市タワー美術館)
〃 クーパーヒューイット美術館所有の型紙(鳳凰)復刻及び実演
〃 鳳凰柄着物・マフラー・復刻型紙を当美術館にて永久保存
〃 日本伝統工芸展60周年記念賞受賞