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EXHIBITION | 展覧会

斉藤健司作品展 ─ 69年目の夏 ─

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昨年の1月硫黄島の遺骨収集に参加する機会を得た。太平洋戦争末期の激戦の地だ。島は硫黄の臭いが漂い、高い地熱があり、地下水は無い。今も雨水に頼る島だ。  壕内を掘り進むときれいな歯を付けた下顎が出てきた。ベテラン作業員は「歯のすりへり具合から若い兵士だ」と言った。脊髄が出て、骨盤、大腿骨も確認できた。小さな指の骨も含めて白いシートに並べると一体の形となった。一瞬にして吹き飛んだか、苦しみもがいて息絶えたか。白いシートの下顎が母を求めて叫んでいるようであった。  悲惨な戦争になぜ突き進んでしまったのか。くり返さないためになにをすべきか考えなければならない。

暑いさなか恐縮ですが、ご高覧ご指導いただければ幸いです。

■斉藤健司略歴

1942年 群馬県高崎市生まれ
1978年 創元会会員推挙
1989年 群馬県美術会会員推挙
1997年 第56回創元展安田火災美術財団奨励賞
2000年 中国戦跡取材(北京、ハルピン、重慶、南京)
〃   個展 −55年目の夏− NTTユーホール
2002年 フィリピン ルソン島戦跡取材
(マニラ、バギオ、ボルドッグ道、プログ山)
第53回群馬県展 会員賞
2003年 沖縄戦跡取材
2004年 沖縄戦跡取材、遺骨収集事業参加
2005年     〃            〃
〃   個展 −60年目の夏− ノイエス朝日
2008年 第67回創元展 会員賞
〃   個展 −63年目の夏− ノイエス朝日
2009年 個展(アートワーク展)高崎市庁舎展望ロビー
2010年 個展 −65年目の夏− ノイエス朝日
2011年 第62回群馬県展 群馬県教育文化事業団会長賞
2012年 特攻基地 鹿屋、知覧、指宿 戦跡取材
〃   個展 −67年目の夏− ノイエス朝日
2013年 厚生労働省 硫黄島遺骨帰還事業に参加

■現在
(社)創元会運営委員審査員
群馬県美術会常任理事
高崎市民展審査員
NHK文化センター講師

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