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EXHIBITION | 展覧会

佐藤阡朗 漆展 -根来と日本のかたち-

山深い木曽平沢で独自の漆器づくりをされている佐藤阡朗先生の作品を展示いたします。
「よい漆器は一生もの。漆器だけはいいものを選びなさい。」と言われます。
丁寧な、かたくななまでの職人気質で「技術は最低必要な<道具>。表現はそれをクリアしたうえでのこと」というのが持論。作家の「うるし」に対する厳しさとやさしさの呼吸と愛情の深さを作品の中に感じられる展示です。
お誘い合わせの上、是非お出かけ下さい。

会期
 2003年6月21日(土)~6月29日(日)
会場
 ノイエス朝日 スペース1・2
 前橋市元総社町67番地 TEL:027-255-3434 FAX:027-255-3435

 

- 私 と 漆 -
佐藤 阡朗

古来からの手仕事工芸の中でも漆工は際立って人々の輪を必要とした工芸だと言えます。しかもこの漆の文化は人々の衣食住生活と関わり、自然と密に一体化して今日まで来ました。現代社会と人達の現実を、漆の世界が如実に鏡の様に代弁していると思えてなりません。又、漆器程素人丈ではなく玄人にも一見してその内実を理解しにくいものもありません。

自然物と対するとき、私たちはつつがなく暮らすためにたゆまぬ厳しい訓練を必要としてきました。それは数十年以前まで暮らしの中で当然としてやって来たことでした。正しく伝統を受け取ろうとすると、必ず今でも漆は私にその試練を要求します。私はこの仕事を通じて、命を再生する食卓や心の絆を強める生活の場で、多くの人々が活用してゆける豊かで美しく正しい器を、皆様の理解と協力を得ながら、可能な時まで作ってゆきたいと願っております。

それが私の生涯の希望であり、おそらく次代の社会へ私がかかわれる唯一の方法だと思っております。

 

西大寺型根来輪華大盤

研出根来瓶子

眉間寺椀蓋付
椿箔漆絵文秀衡椀

 


特別企画 佐藤阡朗先生によるお話の会 「根来と日本のかたち」

会期
 第1回 6月21日(土) 午後2:00~
 第2回 6月22日(日) 午後2:00~
会場
 ノイエス朝日 スペース1・2
 前橋市元総社町67番地 TEL:027-255-3434 FAX:027-255-3435
料金
 無料 (要整理券) ドリンク付

佐藤 阡朗 略歴
1942  青森八戸市に生まれる
1963  多摩美術大学彫刻科入学・’67年卒業
1965  松田権六先生に導かれ呉藤友乗先生へ入門
1966  石川県伝統工芸者育成研修講座にて3年(三期)に渡って加飾を学ぶ
1968  明漆会へ初参加以後25年間
1970  輪島研修を経て木曽平沢へ
1972  工房を造って独立、以後東京を中心に全国で個展を重ねる
1991~  日本民芸館展審査員歴任
1993  漆工芸 創元舎を設立
1994~95  木曽暮らしの工芸館顧問
1995  Victoria Albert美術館に作品収蔵される
国立近代美術館“塗りの系譜”招待作品
ミュンヘンギャラリーフレットヤーン 個展
1996~98  長野県技術アドバイザーに委嘱歴任
1998  世界漆藝交流展台湾へ招待出品及び講演
2000  国立近代美術館“うつわをみる”展 招待作品
2003  ノイエス朝日(前橋)に2個展

EXHIBITOR | 出展者のご紹介

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