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EXHIBITION | 展覧会

横手由男遺作展

砂絵 砂絵

会期  2006年2月25日(土)~3月5日(日)
 AM10:00~PM6:00 (最終日はPM5:00まで)
会場  ノイエス朝日 スペース1・2
 前橋市元総社町67番地 TEL:027-255-3434 FAX:027-255-3435

散華頌
横手由男先生は、司馬遼太郎や水上勉など多くの作家に愛された天才的な画人であったが、同時に陶芸、書、造筆なども手がける多芸な芸術家であった。その風貌は、あたかも峻険な山沢を風のように疾駆する回峰行者の趣があった。しかし、画人の心底には、癒しがたいかなしみが湛えられており、それが深いやさしさをもたらし、ときにとどめがたい憤激となってほとばしり出た。
画人は放浪漂白の中から〈砂絵〉という独特な画法を編み出した。地霊と流魄のこころが一枚となったその砂絵作品にこそ、この画人の本領があるのではないかと私は思っている。
ともあれ、このたびの「横手由男遺作展」は、なつかしい由男先生の御霊へ、ささやかな〈散華頌〉として捧げたいと思う。
(中里麦外)

横手由男略歴
1917年渋川市に生まれる。56歳の時、丹波・若狭の地を放浪し、独自の画境を開く。水上勉、司馬遼太郎、杉本苑子らの著書の装幀装画多数。著書に『遍路愛韻抄絵』『みちのく観音風韻抄』など。2002年永眠。

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