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EXHIBITION | 展覧会

企画展

斉藤健司作品展

─77年目の夏─

2022年8月2日(火)~9日(火)
午前10時~午後5時
ノイエス朝日 スペース1・2

夜中「くやしい! くやしい!」と叫んで母はとび起きた。

幼かった私は撥ね除けられた。

恐ろしい形相をして蒲団の上に座って肩で大きく息をしている母を見た。

「どうしたん?」聞いてみたが答えはなかった。

夢を見たのか、考え込んでいて堪えられず声が出たのか。

そんなことが何度かあった。そして、その日の朝はきまって母の姿はなかった。

後でわかったことだが、墓参りに行っていたのだ。

父の戦死の知らせと共に送られて来た遺髪と爪だけの土葬の墓だ。

70年以上前の幼い日のことだが、脳裏に残って消えることはない。

77年目の夏 

 

ご高覧の上ご指導いただければ幸いです。

 

南の島にて(1)

EXHIBITOR | 出展者のご紹介

1942年 群馬県高崎市生まれ

1978年 創元会会員推挙

1989年 群馬県美術会会員推挙

1997年 第56回創元展安田火災美術財団奨励賞

2000年 中国戦跡取材(北京、ハルピン、重慶、南京)

 〃   個展 −55年目の夏− NTTユーホール

2002年 フィリピン ルソン島戦跡取材(マニラ、バギオ、ボルドッグ道、プログ山)

     第53回群馬県展 会員賞

2003年 沖縄戦跡取材

2004年 沖縄戦跡取材、遺骨収集事業参加

2005年    〃      〃

 〃   個展 −60年目の夏− ノイエス朝日

2008年 第67回創元展 会員賞

 〃   個展 −63年目の夏− ノイエス朝日

2009年 個展(アートワーク展)高崎市庁舎展望ロビー

2010年 個展 −65年目の夏− ノイエス朝日

2011年 第62回群馬県展 群馬県教育文化事業団会長賞

2012年 特攻基地 鹿屋、知覧、指宿 戦跡取材

 〃   個展 −67年目の夏− ノイエス朝日

2013年 厚生労働省 硫黄島遺骨帰還事業に参加

2014年 個展 −69年目の夏− ノイエス朝日

2016年 パラオ諸島慰霊、戦跡取材

    (本島、ペリリュー島、アンガウル島等)

 〃   個展 −71年目の夏− ノイエス朝日

2018年 個展 −73年目の夏− ノイエス朝日

2020年 個展 −75年目の夏− ノイエス朝日

 

■現在 ㈳創元会名誉会員

 群馬県美術会常任理事審査員

 高崎市民展運営委員審査員

 NHK文化センター講師

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