会期:2008年12月13日(土)~12月21日(日)
AM10:00~PM5:00(最終日はPM4:30まで)
会場:ノイエス朝日 スペース1・2
昭和27年に日本橋にある綿加工制業戸田屋商店に入社。
お客様の注文に応じる参考品として手拭いを集め、いつしか姿を消しつつある手拭いや風呂敷、印半纏などを庶民の資料として留めたいとの思いで、以来50年、今では手拭い1万本、風呂敷3000枚、印半纏400枚、のれん300枚、のし袋や型紙、原画、雛形本など手元に集まりました。
その中から、今回は画家による風呂敷コレクションを展示致します。(コレクションは展示のみです。)
12月13日(土)、14日(日)
午前10時~12時
午後2時~4時
ご購入いただきました風呂敷に名入れサービスをいたします
特別講師 豊田満夫氏
12月20日(土)、21日(日)
午前10時~12時
午後2時~5時
風呂敷の魅力はなんと言っても、その柔軟性にあります。種も仕掛けもない一枚の布であるがゆえに、様々な形に添って「包む」こと、「運ぶ」ことに重宝な小道具です。また暑ければ帽子代わり、寒ければマフラー代わり、雨には傘代わりとして「被る」、その他にも「敷く」「覆う」「掛ける」と、風呂敷はいろいろに活用されて来ました。さらに用が済んだときにはポケットに折り畳んでしまうことが出来るのも、西洋のかばんには考えられない利点です。
風呂敷はまた、日用品として以外にも、結び方によって慶事・仏事の両方に使われて来ました。結婚式の引出物を包んだ風呂敷の結び目は、両家の縁が堅く結ばれるようにと、解きにくい「こま結び」にしてありますが、日本人は、こうした風呂敷にまつわる、包む、結ぶ、かかえる、解く、広げる、といったひとつひとつの所作に、独特の細かな心を育ててきました。
風呂敷の中には、大家の作品を染めたものが数多くあります。これらは、美をより大切にしたものであるといえます。原画の色を忠実に出し、原画により近付ける為に、多くの型紙を使用しています。そんな風呂敷ですので美術品としても楽しんでいただけます。どうぞ風呂敷美術館をごらん下さい。