「あなたの好きな作家は誰ですか?」そして「あなたの最近読んだ本はなんですか?」という問いに、すぐに答えられる人は随分と少なくなってきているようです。 書店に立ち寄ってみると棚に並ぶ本は種類も数も数冊で、昔のように探す楽しみを味わえなくなりました。 書籍の入手方法も広がり、安価で敏速に手に入り、読めるようになりました。書籍に手を触れず、頁をめくることもなく入手出来ます。ありがたいようで淋しい気もします。 表紙や背表紙を見て、目次を見て、指先で紙面に触れて頁をめくっていく……その時の感動は次第に消えていってしまうのでしょうか。 「ふる本」は、刊行されて時を経たり、一度誰かの所有となったり、読み古された本ですが、何とも魅力あるものです。ある人には必要のなくなった邪魔物のような本も、ある人にとっては宝のような一冊になることもあります。 頁をひらくと傍線が引いてあったり、メモが書いてあったり、何かのレシートが挟まっていたり…。そして時には著者のサインが入っていたり、また謹呈本であったり…。面白い出合いもあります。 絶版本や残部僅少の本も多く、そんな宝の山から一冊を抜き出す楽しみをこの機会にあじわって下さい。 「ふる本市」と同時にミニ骨董市も開催します。併せて、お楽しみ下さい。 絵画、立体作品、陶器、日用雑貨など。これも楽しみなコーナーです。 お誘い合わせの上、お出かけ下さい。